マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

チラシの裏_033 土いじりの季節がやって来ますね

やって参りましたね、春。田舎住まいにとっては複雑な季節がやって参りましたよ。

油断するとどこからでも生えて来る鬼のような雑草。

何をどうしたって絶えることなく襲い掛かる昆虫達。

風に乗って来る...というよりも無限に広がる緑からあふれ出した花粉。

 

大変なことはたくさんあるんですけれども、唯一の良きことがあると言えば、作物を育てられるシーズンがやってくる、ということ。

ド田舎ともなれば、地面は腐るほど余っていますのでね。せっかくならその地面を使って野菜でも作ってやろうじゃないか、というのは普遍的なルーティンとなるわけです。

 

何なんでしょうね?もちろん色々な要因が絡んでいるとは思うのだけれども、ド田舎はそこかしこで野菜を作りがち、というのは遺伝子に組み込まれた自然なムーブですよね。

食費が浮く面もあるし、ほっといたら雑草だらけになるんだから、それなら意図的に何かを植えた方が楽に管理出来るとか、ね。自分で育てた野菜が美味しい!無農薬最高!安全安心!なんて気持ちは一切なく、しゃあねぇな、やるか...みたいな歯磨きとか洗顔くらいの「当たり前感」の下で畑を耕しております。

 

 

もう10年近く前になるのか!今住んでいる場所へ移って来た時。使える面積をフルに使って、育てられる野菜は一通り試してみる、くらいの勢いで頑張っていた時期がありました。

芋類から苗類まで。家庭菜園の鉄板的な野菜、トウモロコシのような派手な野菜、ショウガやニンニク的なあったら嬉しい野菜まで、本当に一通り試して見ましたね。

 

土地との相性もあるんでしょう。上手く行った物、行かなかった物。美味しく出来た物、クセが強くてイマイチだった物、華麗にカラスに奪われて行った物、タヌキ的な動物にかじられた物、様々でしたなぁ。

トウモロコシのような物は、獲ってすぐに調理することに大きなメリットがあったりして、味的にも大満足な物だったりしたなぁ...懐かしいものです。

 

 

そんなこんなで酸いも甘いも経験したんですが、ここ数年の大変な時期は正直畑なんてやってられなくて。一面に雑草防止シートを敷きまくって放置しておりました。そしてあえなく独りとなった今。畑との向き合い方をあらためました。

 

収量や保存性を含む、コスパと栄養素の観点から、生きるために作るべき物を作る。

 

芋類なんて優等生ですよね。人類を数々の飢饉から救ってきたイモ。放っといて作れるのに収量も多く、保存だって出来ちゃう。そんな感じで掛ける手間と、収穫出来る量、食材としての使いやすさ、そして摂取出来る栄養素から考える。

だから極端な話、きゅうりなんて要らないんですよ(世界のキュウリさん、ごめん)。美味しいし食べたいよ?でも有効な栄養素があんまり無いなら作らない。

一方でオクラなんてのはバカみたい取れるし、茹でりゃ食べられるし、栄養だって豊富と来れば、育てたくなってしまうというもの。

 

サラリーマンとして働く日々の脇で行う趣味的な作業ではなく、生きるために食材入手のために管理していく畑仕事。こうして少しずつ、人生のあらゆる面がチューニングされていくこの感じ。ちょっとだけワクワクします。

ちなみに、爆音メタルを聴きながら土をいじるってのは、マジで神々の遊びよ?