ゴールデンウィークも明け、早くも水曜日。皆様いかがお過ごしでしょうか。繁忙期を過ぎてほっと一息の方、歯を食いしばりながらも日常に戻りつつある方、様々でございましょう。
私としては無職生活の二か月目に突入。相も変わらずな日々を過ごしております。
やるべきと決めたトレーニングはしっかりと行い。
この先の生活や収入についてもあれこれと思案を巡らせて。
今できること、いずれ役に立つであろうことには励んでみる。
その中で、趣味、楽しいと思える物事は大事にしながら。
諸々の状況から許された、ひと時の安静な今を楽しむことを大切にする。
ふと思ったんです。これ、老後の生活と同じなんじゃないのか?と。
むかーし昔、まだまだ様々な経験も浅かったころ。老後の生活については実にぼんやりとしたイメージを持っていました。自分が到達できるかは別として、理想像のひとつとして、ですけどね。
働くだけ働いた先の、仕事はしない日々。それなりの貯金を持って、お金の心配は一切無く。趣味にいそしみながらも、何だか暇だなーと思ってしまったりして。そんなまったりとした、のんびりで、不安も何もない、ただただ安らかな日々。
いやいや、我ながら浅はかでした。
そもそも老後。うっすらと人生の先は見えている...ようで見えない。いつまで生きられるのかは誰も知らない。健康や人生の終わりへの恐怖は尽きないし、お金や生活への不安もあるでしょう。完全に安心出来て、生活に十分で、いくらでも浪費が出来る資産を持てるひとなんて、一握りでしょうからね。
どこまでも健康で居られるわけではないのだから、若いころに比べれば、体の動き、体力、飲み食い出来る物やその限度、どうしたって制限が掛かって来ます。
そこへ重なる生活やお金への不安。仕事をしていないのであれば、社会とのつながりについても何となくモヤモヤとした不安のような物も出て来るでしょう。仕事をするのであれば、その苦労もあるでしょう。
それまでの人生で成し遂げたことはある程度ありつつ...も、何のために生きるのか、趣味等を含めて何を大切にして生きるのか。やりたい事と出来る事の狭間で、ひとつひとつを選んでいく日々。
昔ながらの大人数で同居しているような大家族であれば別かもしれませんが、程度の差はあれ、誰もが似たような状況にあるのではないでしょうか。
話が戻りますが、それって今現在の生活と同じじゃないか?と。
現在40代。人生100年と言えど、いつ終わるかは本当にひとそれぞれである、ということを目の当たりにしてしまったし。
あくまでも自分の中では、ひとつの「やり切った」ことがある。少なくとも自分の人生はこのため「にも」在ったんだろうな、というビックイベントは終えた。
この先数十年間を暮らして行けるだけの財産なんて無いけれど、数年間の生活に不安は無い程度の財政。じゃあ「何年分の生活日があればokなのか?」は、誰にも解らない。
自分のやりたいこと、出来ること。社会や周囲との関係性や貢献度合い、色々な物に頭をひねりながら、「今自分がやること」を選んでいく。
今現在どころか、いつだってそうやって生きるしかないよなぁ...そうして生きて来たよなぁ...身体的な状況や財政的な状況に「程度の差」はあれど、これって誰だって同じことだよなぁ...
それだけのことなのかな。
たったそれだけのことなんだな。
うん、楽しい事、やろう。
40代で迎える老後生活。比較的若くて元気で、ある意味最高じゃないか。
ホントの老後のことは老後に考えよう。「老後」に到達出来たということは、それはある意味の成功のひとつだしね。
誰でも「老後」の時まで、命があると思うなよ?と自らに言い聞かせ、今日も美味しくごはんを頂きましょう。