無職になってから、テレビを見る機会が増えました。元々、テレビはほとんど見ない生活でしたが、ここ数日間の「何もしない日々」では、意味もなくテレビを付けてみるターンが多かった気がします。
20代まで→それなりにテレビを楽しむ。
30代前半→朝出勤前のNHKだけ見る、というかテレビを付けておくだけ。
30代後半→朝出勤前すらもYouTube等になる。
40代前半→無職になって暇が出来、自然とテレビを付ける時間が発生する←New
とはいえ、決まった番組を見るとかそういうのはなく、何となくテレビが付いているだけ、という感じ。watchではなくsee。そんな感じ。
昔はそれなりに芸能人にも興味があったり、色々な感想を持っていたりしましたよ。
このひと、凄い好きだなぁ。出演する番組を見たくなるなぁ。
このひと、何が良いのか解らないなぁ。演技も上手くない気がするなぁ。
このひと、事務所推しってやつ?なんか出演しているのが気に入らないなぁ。
このひと、ただの番宣じゃん。それなら面白い芸人さん枠増やしてよ。
決して強い感情を持っていたわけではないけれど、誰もが思うであろう、あるあるなことを思っていました。
そして時は流れ、すっかり中年になり。旬の芸能人の名前もよく解らない、今をときめく美男美女達の見分けがイマイチつかない。そうなってくると、テレビの中の世界なんて完全に他人事。良い意味でどうでも良くなってきます。
このひと、美人さんだなぁ。このひと、男前だなぁ。眼福眼福。
このひと、よく知らないけど元気だなぁ、こういうひとが今人気なんだねぇ。
このひと、番宣かぁ。世の中ではこういう番組をやっているんだなぁ。
ほのぼのじいちゃんばあちゃんみたいな、半ば達観した目線、とでも言いますか。
動画サービス等とは違って「ざっくりリアルタイム」なテレビ。浅く緩く、深く考えない範囲でさらっと簡単に世の中の「今」と繋がる事が出来る。そんな効能がある気がします。
SNSやネットに溢れる「今」が超最先端で高速な流れだとすれば、テレビやラジオはもう少し穏やかに流れる川のような。ふんわりと穏やかに眺めるような気分というか。あぁ、ラジオも良いなぁ。
とはいえ、色々な情報が発信されていて、それは見るんだけれども、あまり自分事には考えようとしないんですよ。
面白スポットが紹介されても、行かないし行きたいとも思わない。美味しい食べ物が紹介されても、実際は食べないし食べに行きたいとも思わない。
無意識に、自分の立ち位置を「世の中」の外野席くらいに置いている感じです。
良い面と悪い面があるとは思いますけどね。外野席というのがポイントで、球場からは出ていない感じが理想だと思うのです。
人知れぬ離島で、「ぴちぴちギャルじゃ~」なんて言っている亀仙人が、本気を出したら月だって破壊出来ちゃうあの感じ。憧れるなぁ。
周囲からは100年早ぇ、お前みたいな半人前は、まだピッチに立ってひーこら走り回りなさいよ!と言われてしまうのですが...それもまぁ、ありがたいお言葉という事で。
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