マイツの小部屋

陰キャのための音楽ライフ

【エレファントカシマシ_彼女は買い物の帰り道】もしかしたら、今もどこかで...?

誤算でした。完全に誤算。

昨日の記事にありがたいことにコメントを頂きまして。その中でエレカシの『to you』がふと聴きたくなったのです。

meischland.hatenablog.com

 

会社員としてもう一度仕事を始め、久しぶりの「週末」を迎えようとしている今。

新しい仕事。過去の仕事。

これからのこと。あの頃のこと。

手に入るもの。あきらめるしかないもの。

希望にも絶望にも似た、何とも不思議なざらりとした感触の心持ちである今。

 

この『to you』で歌われる必殺のフレーズは『揺れる想い引きずり回して進め!』という、新しい一歩を歩み始めた今の私にぴったりの曲。

 

しかし、帰りの車の中でオーディオが「エレカシフォルダ」からランダムで選び取った曲は、この『彼女は買い物の帰り道』でした。

 

私の中でこの曲は今は亡きパートナーのテーマソングだったのでした。

 

心のざらりとした感触は一斉に雪崩を起こし、私の涙腺をいとも簡単に崩壊させ、放心状態となった心と共に、今PCに向かっているところです。

いやホントに、良い曲なんですよ。


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正にこのMVのよう。日常のふとした一幕。買い物の帰り道に、ふと立ち止まって想いを馳せる。

ギターのクリーンな音色と、少し肌寒いくらいの心地よい風が吹き抜けて行くような、何とも絶妙な光景が目に浮かびます。

 

そんなほっこりした時間を歌ったものか...と思いきや、その内容はやはりエレカシ。爽やかさの裏には少し湿り気のある、質量感のある「想い」が加わって行きます。

やや「物憂げ」さもまといながら、あくまでも音と広がる世界は綺麗なまま。〇とも×とも違う、あるがままの中で今日も生きて行く。私の大好物なテーマが、この曲でも描かれているのです。

 

そして、楽曲の中間部ではぐっと雰囲気を変えるパートが展開されます。この部分、ライブではストリングスチームの活躍も相まって、一見すると華やかな楽曲にとてつもない迫力を添えてくれます。

 

エレカシは、ライブを見なければ始まりません。

エレカシは、ライブを見なければ始まりません。

 

大事なことなので二回言わせていただきました。

 

 

仕事を頑張っていたあの頃。

帰りの車の中でこの曲が掛かると、静かで柔らかな幸せに包まれたものです。

あ~、今頃はホントに買い物してたりして。

ごはん作ったりしてたりして。

早く帰ろう。帰れば、幸せが待っているんだから。

 

そんな幸せが消えてしまってから早2年。少し落ち着いて来たからこそ、しれっと現実味を帯びた昔の夢を見ることも増えて来ました。

極々自然に、あの頃の夢を見る。

今目の前には居ないけれど、もしかしたら?ワンチャン、どこかに居たりして。

どこかで買い物なんか、していたりして。

夢から覚めたコンマ2秒ほどは、本気でそんな思考が巡って居たりするのです。

 

今頃何してるかな~なんて。

あの頃のような幸せな妄想をしたって、許されるのではないだろうか?

せめて、この曲が鳴り響いているこの時くらいは...さ。

 

帰りの車中で、感極まりはしたけれど。今のこの気持ちは、何とも不思議。

まるでこの曲のように、静かで、穏やかで、時に激しくて。いやはや、良い曲ですわ。

彼女は買い物の帰り道

彼女は買い物の帰り道