仕事をしていない時期は、自宅でいわゆる筋トレをしていました。
宅トレだし、いわゆるガチ勢的なレベルではないにしろ、自分の中ではかなり追い込んでおり、「仕事をしながらは出来ないレベル」のトレーニングをしておりました。
もうすぐ仕事が始まれば、これほどのトレーニングは出来なくなります。
もちろん出来る範囲でのトレーニングは継続していくけれども、恐らく今現在がトレーニングの最高潮。ここからは緩やかに、出来るだけ維持していく日々になるのでしょう。
なんだかちょっと寂しいような気もして来るのです。
筋トレには本当にお世話になりました。しっかりとメニューを組んでやり始めたのはもう数年前の話。
人生最大レベルの試練が訪れることを覚悟し、自身の肉体と心の健康を維持するために始めたのがきっかけでした。
体を動かす、という本来のトレーニング効果はもちろん。
しっかりと肉体に変化が出るだけの効果も得られました。
計画したことを習慣としてやり抜く、という行為は精神の維持に役立ちましたし。
トレーニングによって分泌される脳内物質も、精神を安定させてくれました。
辛くても、失敗しても、これだけは続けよう、という柱にもなってくれました。
もしトレーニングがなかったら?心折れ、体も衰え、二度と立ち上がれなかったかも知れません。そう思うと、不思議と湧いてくるのは感謝の気持ち。
静かに祈り、そしてダンベルを上げる。これぞ正に感謝のダンベルフライ!
とはいえ。なんら特別ではない、普段のメニューを終えただけではあるのですが。
日程の都合上、フルメニューでのトレーニングが今日で最後となりました。
休日は同じくらい追い込めるかな?それでも、今ほどに密にこのダンベル達と触れ合う日々は、ここで一旦お開きとなりそうです。
今までありがとう。形は変わって行くけれど、これからもよろしくね。
そんな想いを胸に、そっとダンベルを置いた時。
先を不安に思ってやまない心の中に、ひとすじの穏やかな光が見えたような気が。
とはいえ。
ふと、相手がダンベルじゃあなぁ...と思い、孤独な自分に苦笑い。
更に、以前もこうして歩き出した途端、大失敗して頓挫して、すぐさまダンベルのお世話になったんだっけなぁ...と思い、不甲斐ない自分に苦笑い。
まぁ、また失敗しちゃったら、よろしく頼むわ。
その時は、また私の筋繊維を存分にいじめ抜いておくれ。